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2021/02/13 13:47



このメリロジのストアをオープンするにあたって、一番最初に頭を悩ましたのは ”物流ってどういうデザインに昇華したらいい感じになるんだ??” という問いだった。これまであまりチャレンジされてこなかった物流を切り口に一般消費者とコミュニケーションするということ。そのためのデザイン。とても難しかった。

物流というのは一般的には企業から消費者に対して行われる企業活動であって、あまり普段から意識するものではないし、物流のブランドと言われても全くピンとこないだろう。そりゃそうだ。このプロジェクトをスタートさせた私達自身最初はピンときていなかったわけで、その問いに対する自分たちなりの答えを見つけるべく、このメリロジプロジェクトはスタートしていった。

試行錯誤を繰り返していたある日、このプロジェクトに参加してくれているデザイナーやディレクターを連れて物流センターに視察に行った時のこと。物流業界においては至極当たり前の光景や風景でも、クリエイティブ領域にいるとそこは非日常の連続空間。目に映るもの、手に取るものに対して「カッコいい!」「可愛い!」という言葉が飛び出していた。なるほど、こんな物流の当たり前でも見る人が見たらそう映るのか。それはとても新鮮な驚きであり、これは大切にしたい感覚だなと心に留めたことを今でもはっきりと覚えている。今振り返るとあの日の体験がメリロジのブランドの方向性を大きく決めたのかも知れない。

そんなわけで、物流の当たり前をカッコよく可愛く仕立てる、というのがメリロジの基本的なブランドコンセプトになっていき、メリロジスウェットとメリロジTシャツのプリントは、物流現場ではおなじみの気泡緩衝材をベースに、その上にLOGISTICSと大きく文字を乗せるデザインに最終的には着地した。

物流は地味でなんかダサい。だからカッコよくさせたいという気持ちで凝ったデザインにするのではなく、物流のありのままを伝えることがカッコよくも可愛くもなる。そんな気持ちを込めたのがメリロジスウェットだ。

自分自身かなりの頻度で着用しているが、ちょいオーバーサイズな作りなのでゆったりと過ごしやすく、生地も固すぎず、柔らかすぎない物を選んでもらった。是非手にとってもらいたいと思う。
購入していただいたお客様からも着用してくれている写真も送っていただいて、もはやこれは自分にとってもう贈り物だなと温かい気持ちになった。


大手通販企業やメーカーのように派手に商品開発は進められないけれど、これからも想いを込めて着実にやっていきたい。
その結果、物流の未来が明るく照らされて、関わってくれる周りの人にちょっとでも楽しさや喜びが提供できると嬉しいな。

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